食あたりを理由に会社・仕事を休む5つのポイントとは?

食あたりを理由に会社・仕事を休む5つのポイントとは?

なぜここで「食あたり」かというと、私たちがまず知っておくべきことは「風邪を理由にしたズル休みはバレやすい」からです。

 
・ズル休みをするときに使う言い訳の圧倒的1位は「風邪」
・翌日に出社した際、病み上がりの演技が至難を極める
・「風邪」は理由としては緊急性に欠ける

 
そこで、本稿においては風邪の代替手段として「食あたり」を推奨しようというわけです。食あたりは「吐き気」「腹痛」「下痢」など多様で重篤な症状が発動されることから「仮病のデパート」と呼ばれています。

もちろん、風邪も「咳」「発熱」「くしゃみ」「鼻水」「のどが痛い」などこれまた多種多様な症状が露呈されますが、どれもが軽微なものである上(「風邪くらいで休むな」と言われる可能性がある)、風邪は一日では完治せずに症状が細く長く継続するので、前述の通りに翌日の出社した際に上手に演技をしなければズル休みがバレてしまう可能性があります。ちなみに風邪は「仮病のコンビニエンスストア」と呼ばれています。

さあ、下記で食あたりでズル休みをするための手練手管を紹介していきましょう。

 

食あたりでズル休みをする5つのポイント

1. レアなズル休みの言い訳である ―バレにくい

マイナビウーマンが実施したアンケートでは、社会人がズル休みに使う言い訳がランキング化されて提示されています。

第1位 風邪……189人(73.0%)
第2位 頭痛……83人(32.0%)
第3位 発熱……50人(19.3%)
第4位 生理痛……22人(8.5%)
第5位 胃痛……20人(7.7%)

ズル休みに使う仮病の種類は?―1位「風邪」2位「頭痛」|マイナビウーマン

前述の通り、風邪は2位にダブルスコアをつけた圧倒的1位。ですが、「食あたり」に関する言い訳はランク外です。5位の「胃痛」はストレスによる症状を画策したものでしょう。

私たちはこのニッチを有効活用して意外性を狙います。ありふれた「風邪で休みます」は「またかよ(もしかして仮病か?)」と思われる可能性を大いに孕んでいますが、飛び道具的な「吐き気と下痢が凄くて、休ませてください」には相手の思考停止を促す効果が期待され「お、おう。わかった、お大事に(よくわからんが大丈夫かな)」と返答される可能性を高めるでしょう。

もちろん、全てがこんなに都合良く行かないでしょうけれど、少なくとも風邪よりは遥かに有効であると考えます。

 

2. 症状が激烈であることを強調する ―高い緊急性

風邪はどれも症状が軽微で「風邪くらいで休むなよ」と思われてしまう可能性を含んでいますが、食あたりの症状は「吐き気」「下痢」「腹痛」とどれもが緊急性が高く、激烈です。特に吐き気は尋常ならざる症状であり、当サイト「ズル休みドットコム」におけるイチオシの言い訳です。

朝会社に電話をかけ「とにかく吐き気が凄くて家から出られる状態にない。寒気もする。治まったら病院に行ってくるから休ませてください」とでも報告すれば、よっぽどの血も涙もない鬼上司出でない限りは欠勤できるでしょう。

 

3. 原因は不明のままにしておく ―ボロを出さない

食あたりを理由にした欠勤だからと言って「昨日のカツオのせいに違いない」などと原因を特定する必要はありません。もっと言えば、「吐き気」などの激烈な症状を理由に休んだからと言って、それを「食あたりだと思います」などと積極的に喧伝する必要もありません。

翌日の出社の際には「何だかわからないがとにかく苦しかった」くらいにしておくのがちょうどいいです。語りすぎるとボロが出てズル休みがバレる可能性が高まります。

会社を休んで病院に行ったということになっていて、上司や同僚に何かを聞かれたら「食あたりかもしれない、とお医者さんが言ってた」や「ストレスか何かで一時的に消化器系が風邪をひいたような状態になったのかもしれない、とお医者さんが言ってた」などと適当に報告しておきましょう。

 

4. 翌日はケロッと出勤する ―演技は必要ない

また、冒頭でも少し触れましたが、食あたりには翌日の出社の際に演技が全く必要ありません。マスクさえ必要ない。

風邪の場合はマスクをしながらちょっとだるそうに「昨日はすいませんでした、コホッ、グズッ」なんてやることが要請されますが、食あたりは症状が全く尾を引かないので「やー、昨日はすいませんしたー。何だったんすかね、凄く具合悪くて。あ、でももう治りましたー」と出社してもその態度について小言を言われることはあれど、出社のテンションからズル休みを疑われることはないと言っていいでしょう。

 

5. 連休には向かない ―重すぎず、軽すぎず

食あたりでのズル休みの欠点は「連休には向かない」というところでしょう。「吐き気」「下痢」という重い症状が連日続くとなれば、それは単なる「食あたり」では済まされない事態であり、来たるべき出社の際の言い訳が面倒です。

連日に渡って消化器系に激烈な症状を及ぼすものとして「ウイルス性感染症」があります。例えば「ノロウイルス」はその代表です。ノロウイルスに罹ったとなれば出社停止となって自然と連休を取得できますが、傷病手当金申請のために診断書を貰って来なければならなかったりと面倒な上に、診断書の段でズル休みがバレる可能性があります。

食あたりを始めとする消化器系の症状をズル休みの理由にする場合は、連休にすることなく「1日だけ休む」ことが強く要請されます。逆に、連休を取得したい場合には「頭痛」「風邪」あたりを発動すると良いでしょう。



 

食あたりによるズル休みはバレやすいか?

以上で見てきたように、食あたりによるズル休みは「激烈なる症状によってたった1日だけ休む」ことを目指すものです。この原則を守りさえすればバレることは少ないでしょう。

食あたりは風邪に比べてレアな症状であるとは言え、誰もが日常生活の中で罹り得るものです。常識の範囲内であり、職場の人間にとっても違和感は全くありません。

 

食あたりのズル休み、電話のかけ方

ズル休みとは要するに「朝に会社に電話をかけて休みの申請をする」というただそれだけのことですので、電話のかけ方が唯一にして最大の要所であると言えます。とは言え、難しいことではありません。おおよそ下記のように伝達すれば問題ないでしょう。

 
「おはようございます。夜中から吐き気が凄くて家から出られる状態にありません。胃腸薬は飲んだのですが、治まったら病院に行ってこようと思います。申し訳ないのですが、本日お休みさせて頂きたいです」

 
ポイントとしては下記です。

・とにかく家から出ることさえも困難であることを告げる
・「食あたり」というキーワードを出す必要はない
・何を聞かれても動じないように、ある程度頭のなかでシミュレーションしておく
・声のトーンを落として、静かな場所から電話をかける

地面に伏して頭を抱えるように丸まって電話をかけると自然と苦しそうな声が出ますからやってみるのも一興です。この電話をかけるという関門をくぐり抜けて社内を撹乱できれば晴れて休みを獲得できます。健闘を祈る。

 

食あたりによる早退の仕方

食あたりを理由にした早退を遂行するための有効な手段は「トイレに10分くらいこもる」です。で、眉間にしわを寄せてうつむきがちにトイレから出てくれば、誰かが「顔色悪いよ、大丈夫?」などと声をかけてくれるでしょう。「はい、ちょっと吐き気が」とでも返答しておけば、晴れてあなたは病人になることができ、早退する権利を勝ち取ることができます。

「大丈夫?」と声をかけてもらえなくとも問題ありません。自然なアピールになっているはずです。「吐き気が」とか「お腹が痛くて」という理由で早退を申請し、さっさと帰りましょう。

あるいは、早退が目的であれば「頭痛」という手もあります。頭痛の場合「トイレにこもる」というステップを踏まずに、おもむろにふらふらと立ち上がり「頭が割れるように痛いので早退させてください」、これだけで済みます。状況や好みに応じて使い分けていきましょう。

 

食あたりでズル休みをした翌日の出勤の仕方

これも繰り返しになってしまいますが、食あたりという理由で休んだ次の日の出勤の際には演技は何も必要ありません。「1日休んだら完全に治った」という設定で行きましょう。「病み上がり」の演技も必要ありません。完全にいつも通りで構いません。下手な演技はむしろボロが出ます。

とは言え、「昨日は急に休んで申し訳ありませんでした」と職場の上司や同僚に丁寧に謝ることは肝要です。意外とここが重要であり、周囲に「きちんとした人」と印象づけることができます。「きちんとした人」がズル休みなんてするわけがないという先入観は誰もが持っています。

従って、丁寧で誠実な対応が次のズル休みのためのステップとなるのです。

 
仕事に行きたくない時の唯一の解決策は、仕事に行かないことです。社会人には臨機応変さが求められると言いますが、仕事に行きたくない時に嘘八百を駆使して会社を休むことも臨機応変さの一つと言えるでしょう。さあ、有意義な休日があなたを待っています。

コメント