会社をズル休みすることは爽快な気分であり社会人としての最高の醍醐味ですが、一つ大きな落とし穴があることを忘れてはなりません。すなわち、診断書の提出を求められる可能性があるということです。
ズル休み及び仮病と診断書は密接な関係にあり、切っても切り離せない関係にあります。ズル休み界には「診断書を制する者はズル休みを制す」という格言さえ存在します。診断書への対処法は、絶えずズル休みを画策する我々にとって極めて重要なスキルのうちの一つです。
なぜ診断書の提出が求められるのか? ―2つの理由
医師による診断書の提出が求められる理由には大きく分けて2種類あります。
1. ズル休みや仮病が疑われているから
ズル休みが疑われる人に「診断書を持って来い」と牽制することにより、「そのズル休み、バレてるよ?」ということを仄めかすと同時に以降のズル休みを抑制することを画策するものです。快適にズル休みを楽しんでいたのに休み明けにいきなり「診断書を持って来い」などと言われたら、大抵の人はびっくりしておどおどしてしまいます。それが狙いであるというわけです。
2. 労災や傷病手当金申請など、事務手続き上必要だから
上記の「ズル休みが疑われているから」という理由が悪意であるとすれば、こちらは善意でありおせっかいな理由です。すなわち、こちらが得をするように手続きをしてくれようとしているというわけです。
例えば、休んだ理由が労災に該当するものであれば医師の診断書を添えて提出することによって手当を受け取ることができます。また、社会保険に加入している者であれば傷病によって4連休以上した場合には、傷病手当金の申請書に医師の一筆をもらえば傷病手当金を受給することができます。つまりは、医師の診断書を提出することによって休んだ期間の保障を受けることができるということです。
労災か傷病手当金に該当する場合、会社は善意で「診断書を出してね」と言ってくれているのかもしれないのです。
会社・仕事をズル休みして診断書を提出しなければならない時の対処法
では、実際に会社から「診断書を提出せよ」と言われた場合、どうすればいいのかを提案していきましょう。
頭痛を例にとりますが、基本戦術は病院に行き「頭が痛くて会社を休んだが、今は薬を飲んで良くなっている。会社から診断書を提出せよ言われているので書いて欲しい」と医師に告げることです。大抵の場合、これで診断書を書いてもらえます。病院も診断書を書くことによって収益を上げることができ、こちらも診断書を書いてもらえることによって助かる。要するにwin-winの関係ですから、患者があまりにも怪しいという場合を除いては医者側にも渋る理由などないのです。
基本的には上述の戦略を応用していくこととなります。
「熱が40℃近く出てインフルエンザかと思ったが病院にさえ行ける状態ではなく、連休を取得し家で療養していた。治って出社したら診断書を提出せよと会社から言われてしまったので書いてもらうことはできないでしょうか」
「下痢と嘔吐が激しくてノロウイルスかと思ったが病院にさえ行ける状態ではなく〜(以下同文)」
書いてもらえたらラッキーくらいに思って頼んでみましょう。書いてもらえなかったときにはそのことを会社に伝えるしかありません。診断書を書いてもらえなかったことくらいでひどく叱責してくる上司もあまりいないでしょうから、堂々と「症状が治まっていたので書いてもらえなかった」と告げましょう。少なくともそれは嘘ではないのです。
診断書の発行手数料 ―相場は5,000円
医師に診断書を書いてもらう際の手数料は病院によって偏りがありますが、だいたい一通につき5,000円が一般的な料金です。診察されたその日に渡してもらえる場合もありますが、大抵の場合は後日改めて取りに行くことになるでしょう。
ちなみに診断書発行にかかる手数料は当然のごとく会社負担になるべきであると考えます。特にズル休みを疑って診断書を提出させる場合は尚更です。「もちろん手数料は会社負担ですよね?」と念を押しておけば、相手も診断書を出させることを諦めるかもしれません。
絶対にやってはいけないたった一つのこと ―診断書の偽造
どうしても診断書が必要だからとテンパってしまい、自分でそれらしい診断書を作成して提出する行為は公文書偽造の罪に問われます。そう、医師の診断書は立派な公文書であり、それを偽造することはれっきとした犯罪行為です。
診断書を書いてもらうことはそれほどハードルの高いものではありません。違う病院でお願いすれば書いてもらえることもありますし、診断書であれば何でもいいのなら精神科を受診して「過労で死にそう。自殺も頭にちらつき始めた。休ませて欲しいので診断書を書いて欲しい」と言えば書いてもらえる可能性もあります。
何が言いたいかというと、診断書を偽造するくらいなら街中のあらゆる病院を回ってお願いするほうが割に合うということです。
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