ぎっくり腰で会社・仕事をズル休みするための4つのポイントとは?

ぎっくり腰で会社・仕事をズル休みするための4つのポイントとは?

ぎっくり腰によるズル休みは有無を言わせぬ点が最大の特徴です。

つまり、腰に激痛が伴って動けないわけですから物理的に出勤は不可能であるということです。「休むなんて気合が足りない」とか「根性がない」とかそういう問題ではない。無理なものは無理なのです。

過日、仕事がらみでの私の知り合い(45歳・男性)がぎっくり腰を発作しトイレから動けなくなったそうですが、「人生最大の圧倒的痛み。骨折の比じゃない」と言っていました。

骨折した従業員に「ふざけるな、出勤せよ」と命じる会社は存在しないでしょうから、痛みの大きさを基準にすれば、ぎっくり腰になった従業員に「出勤せよ」と命じる会社はもっとあり得ないということになります。

 
メリット
・緊急性が極めて高く、出勤できない事態である。

・当日欠勤が容易に可能。

・連休取得も視野に入る。

 
デメリット
・一ヶ月程度は腰痛の演技をしている必要がある。

・若手の新入社員が使うには不向き。だいたい身体がオッサン化してくる35歳以上が対象となる。

・診断書を会社に提出しなければならない場合もある(傷病手当金受給のため)。

 

ぎっくり腰によるズル休み総論4つのポイント

1. 必ず休める数少ない理由、それがぎっくり腰

ぎっくり腰になったら痛みで動けないわけですから出社など到底無理な話です。冗談抜きで本当に動けない。それは精神論ではなく物理的に出勤が不可能であるということです。「行きたくない」ではなく「行けない」のです。

電話口で「ぎっくり腰」と伝えるだけの簡便さでズル休みを取得できるというわけです。

2. 当日の急な欠勤、連休。何でもアリ

朝イチでぎっくり腰に襲来されたという話はよく聞きます。従って、当日の急な欠勤をもぎっくり腰はカバーしているということです。

例えば、頭痛や風邪の場合には当日の朝に職場へ連絡をした場合「随分急だな。昨晩から体調が悪かったなら早めに連絡を寄越しなさい」などと嫌味を言われる可能性もあります。しかし、ぎっくり腰に関しては当日の朝、何の前触れもなく勃発しても何も不自然ではありません。むしろ、そうやって急に訪れるのがぎっくり腰なのです。

スーパーマーケットの社員で「大根の箱(約10kg)」でなく「玉ねぎの箱(約20kg)」でもなく「かいわれ大根の箱(約500g)」を持ち上げた瞬間にぎっくり腰になった人というもいると聞きました。ぎっくり腰は本当に思いがけなく訪れます。

また、ぎっくり腰は一朝一夕で治るものではありません。数日間は安静にしていなければならない、というか、痛みで数日間はまともに動けないので連休は必至です。ズル休みの中でも「ぎっくり腰」というマジックワードは「当日欠勤」「連休」が封入されているプレミアムエディションなのです。

3. 腰痛の演技が極めて面倒

ただ、物事は表裏一体。美味しい話には裏がある。

容易に休みを取得できるのはいいけれど、その後が厄介です。ぎっくり腰は一日安静にしていれば治るというものではないので、後に痛みが和らいだという名目で出社した際でも腰痛の演技や腰を気遣う所作が求められます。間違っても機敏に動いたり、逃走する犯人を全力疾走で追いかけたり、玉ねぎの箱(20kg)を持ち上げたりということはしてはいけません。犯人が捕まるのは結構ですが、ぎっくり腰のズル休みがバレます。

一ヶ月に渡って腰を気遣うような演技をし続けるには相当な集中力と忍耐力が求められます。覚悟の上でぎっくり腰を発動しましょう。

4. 病院の診断書問題

長期に渡って休むとなると会社から医師の診断書を求められる場合もあります。制度がしっかりとしている企業であれば尚更です。ズル休みの大いなる敵がこの診断書提出要請です。

診断書を提出する目的は、ぎっくり腰(急性腰痛症、腰椎捻挫)が本当であるかの確認というよりは、傷病による4日以上連続の欠勤は傷病手当金の支給対象になるからです(要社会保険)。つまり、会社は親切によって診断書の提出を求めているとも考えることができます。

診断書提出を回避するために確実なことは言えないのですが、3日以内に出勤すること、有給を使って休むことが挙げられます。「痛すぎて病院にさえ行けなかった」という苦し紛れの言い訳もあるにはあります。



 

ぎっくり腰のズル休みはバレやすい?

以上見てきたように、ぎっくり腰によるズル休みはメリットは大きいけれど、デメリットも大きいという諸刃の剣です。バレやすいかバレにくいかというと「バレやすい」と思います。腰痛の演技は難易度が高いし、診断書は更に障壁となります。

デメリットを上手に味方につける策や弁があればメリットだけを享受でき、最上のズル休み理由となるでしょう。

 

ぎっくり腰のズル休みの際、電話のかけ方

電話のかけ方は極めて容易です。伝えるべきは「今朝、ぎっくり腰になった。アイタタタ」。たったこれだけ。

必ずしも電話口で阿鼻叫喚するというような激烈な演技をする必要はありませんから、初心者でも容易です。心なしか焦っている感じと悲壮感、悲痛さを漂わせることができれば尚良いです。

  *

「おはようございます。お忙しいところ失礼致します。今朝さっき起き抜けなのですがぎっくり腰になってしまいまして、全く動けなくなってしまいまして、本日急で申し訳ないのですがお休み頂けますでしょうか」

  *

恐らくどんな鬼上司でも「駄目だ」とは言わないでしょう。

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ぎっくり腰での早退は不向き

早退するためにぎっくり腰を利用するのは鮮烈に過ぎます。

まず、腰が痛くて動けないという厄介な演技をしなければならないこと。難易度が高いです。

そして、腰が痛くて動けないなら家になど帰れるわけがないこと。会社の休憩室で横にさせられてしまうのがオチです。帰りたいはずのぎっくり腰が逆に会社に縛り付けられてしまう結果になってしまうのは皮肉です。

従って、ぎっくり腰による早退の画策は、その労力に値する成果が得られづらいと言わざるを得ません。毎日が退屈で何か冒険をしてみたいと言うのなら止めませんが、一般的には早退するなら頭痛や吐き気あたりを利用するのがよろしいかと思います。

 

ぎっくり腰でのズル休み、翌日の出社の仕方

繰り返しになって申し訳ないのですが、ぎっくり腰でのズル休みにとって厄介なのが今後一ヶ月程度は腰をかばうような演技や所作をしなければならないことです。

そのためには自然と腰を気遣うような動作をしなければならない。従って得策なのが、腰なんて痛くないにも関わらずコルセットを巻いて出勤するということです。そうすることにより自然と腰をかばう動きをすることができるというわけです。

万が一うっかり機敏な動きをしてしまった時に同僚などに「おや、腰はもう大丈夫なのかい?」なんて聞かれた際にも「まだちょっとアレなんですけど、コルセットを巻いているのでなんとか大丈夫です」と誤魔化しが効きます。

それに加え、ズル休み明けの出勤は気が重くなりがちで、バレていないかと怯えてついおどおどとしてしまいがちですから堂々と出勤し、上司や同僚に「ご心配・ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と挨拶回りをしておきましょう。

申し訳ないと思っているから「申し訳ありませんでした」と告げるのではなく、人望を下げないために社交辞令的な挨拶をしておくのです。高い人望はズル休みがバレないための重要なスキルであり、次のズル休みのための足がかりとなる重要な要素です。

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ぎっくり腰のズル休みで連休は可能か

ぎっくり腰となれば連休は必至です。しかしながらあまりにも休みすぎると会社から診断書を要求される可能性も出て来るので、なかなか左うちわというわけには行かないのが実情です。ひとり暮らしの場合、心配した同僚や上司が家を訪ねてくるおせっかいがなされる可能性もなくはないです。

様々に勘案するべきことはありますが、長くても二連休が現実的なのではないかと考えられます。

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